小児科専攻医プログラム連携施設
札幌厚生病院
メンバー
戸板 成昭 | 主任部長 | 日本小児科学会専門医 日本小児栄養消化器肝臓学会認定医 ICD認定医 日本炎症性腸疾患学会IBD専門医・指導医 |
藤原 伸一 | 部長 | 日本小児科学会専門医 日本ヘリコバクター学会認定医 |
渡邊 敏史 | 医師 | 日本小児科学会専門医 |
高橋 美智子 | 嘱託医師 | 日本小児科学会専門医・指導医 日本小児栄養消化器肝臓学会認定医 |
医長より
札幌厚生病院は中央区の東端、サッポロファクトリーの近くにあります。
小児科の病床は23床で、小児科専門医4名で小児の疾患全般を幅広く診療しております。
近年のワクチン定期接種化等により、札幌市内では入院を要するような急性期疾患の小児例が減少の一途を辿っており、急性疾患への対応だけでは病床を埋められない状況になりつつあります。当科では感染症を中心とした急性期疾患診療の他に、特に消化器系の疾患の診断と治療に力を注いで参りました。
腹痛・胸やけ・反芻・嘔吐・吐血・便秘・下痢・血便など、様々な訴えのある患者様に対して、積極的に上部及び下部消化管内視鏡・カプセル内視鏡・消化管造影・pHモニター・シンチグラフィーなどを施行し、これまで胃食道逆流症・消化管ポリープ・小腸血管腫・好酸球性胃腸症・胃十二指腸潰瘍・メッケル憩室・ピロリ菌感染症・潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管ベーチェット病・B型およびC型肝炎・自己免疫性肝炎・遺伝性膵炎・自己免疫性膵炎・原発性硬化性胆管炎など、数多くの疾患を診断し治療して参りました。
腹痛は小児科の日常診療において発熱に次いで最も頻繁に遭遇する主訴であり、心因性のものから稀な器質的疾患まで鑑別診断は多岐にわたります。同様に血便も鑑別すべき疾患が多くあり、系統立てて検査を行い診断する醍醐味があります。反復する原因不明の貧血で、精査の結果小腸にポリープや血管腫を認めた症例などもあり、年間を通して多くの貴重な疾患について学ぶことが可能です。
消化器系の疾患以外にも、腎臓外来・神経外来・内分泌外来など、それぞれの分野の専門医による専門外来の診療を毎月行っており、幅広く知識を得ることができます。
当院は北海道大学小児科の関連病院の一つとして、有意義な研修が可能な施設です。
意欲のある若い方が来られ、一緒に診療できることを期待しております。