小児科専攻医プログラム連携施設
KKR札幌医療センター
メンバー
縄手 満 (平成10年卒) |
小児・アレルギーリウマチセンター長、小児科部長・児童精神部長 | 日本小児科学会(専門医・指導医) |
大倉 有加 (平成13年卒) |
第2小児科部長 | 日本小児科学会(専門医) 日本アレルギー学会(専門医) |
竹崎 俊一郎 (平成13年卒) |
第3小児科部長 | 日本小児科学会(専門医・指導医) 日本リウマチ学会(専門医) 日本アレルギー学会(専門医) |
谷口 宏太 (平成20年卒) |
小児科医長 | 日本小児科学会(専門医) |
下村 真毅 (平成21年卒) |
小児科医長(非医会員) | 日本小児科学会(専門医・指導医) 日本アレルギー学会(専門医) |
池守 悠太 (平成30年卒) |
医師 | 日本小児科学会(専門医) |
瀬越 尚人 (平成31年卒) |
医師 | |
小林 一郎 (昭和59年卒) |
特任部長 | 日本小児科学会(専門医・指導医) 日本リウマチ学会(専門医・指導医) 日本アレルギー学会(専門医・指導医) |
高橋 豊 (昭和50年卒) |
特任部長 | 日本小児科学会(専門医・指導医) 日本アレルギー学会(専門医・指導医) |
後藤 健 | 専門外来嘱託医師 |
医長より
当院は昭和27年に154床の「幌南病院」として誕生し、平成18年に450床のKKR札幌医療センターとなりました。市営地下鉄平岸駅近くにあり、札幌市南東部の2次医療を担っており、一次医療機関からの紹介や救急搬送は全て受け入れることを原則としています。小児科臨床の基本となる感染症・川崎病・熱性痙攣・喘息発作などの一般的疾患を多く経験できます。専門領域に関しては、札幌市外からも患者さんの紹介を受け、本州の病院からセカンドオピニオンを求めて来院される患者さんもいます。
専門的診療としてアレルギー領域では気管支喘息・食物アレルギー・消化管アレルギーを数多く診ており、食物経口負荷試験を入院および外来で積極的に行っています。アトピー性皮膚炎のスキンケア指導には定評があり、一次医療機関や保健センターなどからも多くの患者さんが紹介されてきます。リウマチ性疾患では若年性特発性関節炎およびSLE・シェーグレン症候群・若年性皮膚筋炎・全身性強皮症・高安動脈炎などのいわゆる古典的膠原病は数多くの実績があり、PFAPA症候群や壊死性リンパ節炎など発熱性疾患の紹介も多く、「アレルギーも含めた炎症性疾患に強い小児科」と自負しています。児童精神領域では道内でも数少ない入院可能な専門施設であり、神経性食思不振症、抑うつ、睡眠障害、発達障害、児童虐待を始めとする種々の児童精神領域の疾患を診療しています。経験を積む機会が少ない児童相談所、保健センター、教育機関、警察、養護施設などとの多施設・多職種連携について、症例を通じて理解を深めることができます。当科での研修を通じて、患者についても、とりまく環境についても木と森をみるようになり、診療の視野が広がると思います。
縄手 満
小児科医4年目です。先生方には、いつもご指導を頂き、大変感謝申し上げます。当院で勤務して間もないですが、他の病院とは異なる特徴が大きく2点あるように感じます。
まず、これまで勤務した地方の中核病院に比べ、絶対的な患者数が多いことです。平日日中は地域のクリニックからの紹介が多く、特に二次救急の日は救急車や紹介患者が押し寄せます。コモンな疾患が圧倒的に多いながらも、やはりその中には重症度・緊急度が高い疾患が紛れており、医師として正確な対応が求められます。また病棟スタッフの方々が非常に優秀かつ気持ちよく働かれているのが印象的で、患者数が多くいっけん煩雑になりそうな業務も手早く丁寧に行い、皆で協力して入院から退院まですすめよう、という気概を感じます。
また、当院だからこそ学べる専門領域として、(1)アレルギー・リウマチ性疾患、(2)児童精神疾患、があります。それぞれの分野でプロフェッショナルな先生方から、直接ご指導いただける機会に恵まれています。この1ヶ月ですでに、JIAや神経性食思不振症の新患の担当医をさせていただきました。新しく色々なことを吸収させていただける千載一遇のチャンスと思い、先生方にここぞとばかりにご指導頂いております。
このように当院の大きな特徴は、一般的な疾患を幅広く診療できることに加え、地方病院では主体的に診療することが難しかった膠原病や児童精神科の分野にも積極的に触れられることだと思います。そのため、1年目の医師から、私のような駆け出し数年目の医師まで、研修先として非常にお勧めできる病院です。当院で研修されることをぜひお待ちしています。
KKR札幌医療センター 小児科 瀬越尚人