1.19 特別集談会(清水 惠子 先生)のご案内
第148回特別集談会(ハイブリッド開催)
2022年1月19日(水) 18:00~
「北海道CDRモデル事業参加に向けて.司法との連携・死亡診断書(死体検案書)の書き方 —社会の中の法医学—」
旭川医科大学 法医学講座
清水 惠子 教授
【要旨】
平成30年施行の成育基本法では、「成育過程にある者が死亡した場合には、その情報を十分に精査・活用することで、成育医療等を切れ目なく提供するための施策を総合的に推進する」と謳われています。
また、令和元年施行の死因究明等推進基本法には、「死因究明等により得られた情報を適切に管理し、安全で安心して暮らせる社会及び生命が尊重され個人の尊厳が保持される社会の実現に寄与する」ことが謳われています。
これらの法律制定を受けて、厚生労働省は『予防のための子ども死亡検証(Child Death Review)』に関する体制整備モデル事業を展開し、この冬から北海道でも実施される運びとなりました。
北海道庁、北海道医師会、北海道大学を中心とした三医育大学小児科を中心に、教育機関や警察等の多職種が連携し、将来の防ぎえる死から、子どもたちを守ろうという活動です。
さて法医学とは、「医学的解明、助言を必要とする法律上の案件、事項について、科学的で公正な医学的判断をくだすことによって、個人の基本的人権の擁護、社会の安全、福祉の維持に寄与することを目的とする医学」と定義されています。
CDR施行にあたって、死因究明や司法との連携という点で、法医学がお手伝いできるのではないかと考えています。
今回、北海道大学小児科特別集談会でお話の機会を賜りましたので、「司法との連携、死亡診断書(死体検案書)の書き方」についてご紹介させて頂きます。
同時に、法医学が社会の中で求められる、書類鑑定・薬物鑑定・DNA鑑定について、簡単にご紹介させて頂けますと幸いです。
参加方法につきましては、こちらをご覧ください。