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9/27 特別集談会(齋藤 伸治 先生)のご案内

第143回特別集談会

2021年9月27日(月) 18:00〜 
「遺伝学を武器に小児神経疾患に挑む」

名古屋市立大学大学院医学研究科
新生児・小児医学分野  齋藤 伸治 教授


【ご講演内容】
小児神経疾患の中でてんかんは診断と治療ができましたが、先天性疾患や知的障害は、わからない、なおらない疾患でした。

1987年のDuchenne型筋ジストロフィーの原因遺伝子ジストロフィンの同定に分子遺伝学の未来を感じ、北大医学部特別賞を受賞された長崎大学の新川詔夫先生の教室に勉強に行かせていただきました。

その後の遺伝学・ゲノム医学の発展は当時の私の想像のはるか上を進み、今日のゲノム医療や遺伝子治療に繋がります。わからない先天性小児神経疾患の30%はエクソーム解析で診断できる様になりました。脊髄性筋萎縮症に対する核酸療法や遺伝子治療の成功は小児神経疾患が治療対象となることを示しました。

しかし、まだまだ未解明の疾患も多く、中枢神経疾患の治療は発展途上です。かつて、なおらない疾患であった小児白血病は現在はなおる・なおさなければならない疾患です。小児神経もようやく小児血液の背中が見えてきました。私たちの名古屋市立大学での10年間の研究成果をお話しして、真部教授に追いつくための戦略を示したいと思います。

視聴方法につきましては こちら をご覧ください。